8.まとめ

皆様、高尾山古墳と古墳に葬られた被葬者のイメージ、何となくでも沸いてきましたでしょうか?考古学者の中には「槍で武装した若くして世を去った首長」像を想像している方もおられます。私のイメージは、年齢は壮年以上、東駿河の性格が異なる各地域をまとめ上げ、伝統を大切にしながらも新しい時代の流れにも対応していく優れたリーダーです。皆さんそれぞれが被葬者像をイメージしてみるのも面白いと思います。

古い時代の姿を残しながらも新しい時代の流れに対応していく、これは良く見られる歴史の一齣でもあります。高尾山古墳は、私たちが住んでいる日本という「国」が出来始めるという時代の大きな転換点にあって、人々が新しい時代に対応していったことを示す遺跡です。「最も古いものから最も新しいものが生まれる」との言葉もあります。1800年近く昔に造られた東日本最古と呼ばれる前方後方墳から、21世紀に生きる我々にとっても何か得るものがあるのではないでしょうか。

(のりまき)

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